吉田秀和氏は「世界の指揮者」で、ブルーノ・ワルターについては
「一番大きなことの一つは、彼の指揮できく時、バス---つまり低音が目立って強く耳に入ってくるという事実である」
と書いています。それを踏まえてワルターのベートーヴェン交響曲全集を聴いてみています。
「ベートーヴェン:交響曲全集」ブルーノ・ワルター、コロンビア饗(1958~1961年録音)
最初に5番の最終楽章を聴いて(素晴らしい)今はワルターの名演といわれる6番「田園」を聴いてます。たしかに低音が豊かです。今まで聴いてきたベートーヴェンのシンフォニーのなかでは一番低音に重きをおいたバランスに聴こえます。低音がリッチだと聴いてて安心感がありますねー。
ポップミュージックで低音重視といえばクラブ系の音楽などが浮かびますが、低音を効かせた音ならではの気持ちよさは通じるものがあるかも。オーケストラだと低音を強くすると逆にリズミカルにはしづらいようですが(^^)