今でこそラジオに出たり早稲田の入学式でスピーチしてる春樹さんですが、当時(羊をめぐる冒険あたり)を田舎で黙々と著作を読んでた僕には謎だらけの方でした。
それが上京した途端「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」を上梓し、まさかの新宿紀伊国屋でサイン会をやるというではないですか。
勿論行きたかったですがバイトもあるし極端な人混みも大嫌いだったので結局諦めました。
その後村上さんは日本を離れ「ノルウェイの森」の大ヒットで更に人前、メディアへの露出が減っていったわけですが、ではあのサイン会は何だったのか?とたまに思います。
当時の春樹さんとしては攻め込んだ作品である世界の終わりの売上が心配だったのか。一回サイン会して(今で言う)ハルキストさん達にうんざりしたのか(ハルキストの皆さんごめんなさい。僕も大ファンですので)。
あの突然のサイン会は何だったのか。今でも不思議。
ただそんな話です。
やっぱりこの重厚な装丁が自分にとっての「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」だなあ。5,6回読みましたよ。森の話は省いたけどw