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夏目漱石「門」

夏目漱石「門」読了


読み終わった後なんとなく思ったのは、巨大な知性と圧倒的な小説家としての才能、その両方を持った人のみが書ける物語っていうものがあるのかなあということ。この「門」だけの感想じゃなくて、今まで読んだ漱石の作品全般と、それから去年ハマったドストエフスキー作品を思い起こして。


知性も頭が良いだけではなく時代を超えた正しい方向を判断できる普遍的な知性で。そして生まれながら授かった小説家としての適正。その通常の人では得難いふたつを更にバランス良く扱う所業。僕のような凡人には奇跡のような仕事ですね。漱石ドストエフスキーも。


次は満を持して「吾輩は猫である」を読みます。あえてこの漱石最初の作品を残しておきました。漱石の旅もゴールが近い(^^)