本日のアナログ
その2
「ブラームス:交響曲1番」ベーム、ウィーンフィル(1975)
暗闇で集中して聴いたせいかスゴく感動してしまいました(笑)単純。
ベームによる演奏ってモーツァルトにしてもベートーヴェンにしても弦が厚く艶があるんですよね。そこにスゴく惹かれます。このブラームスも勿論。
なぜそう聴こえるのか?と思っていたんですが、その謎を解く鍵が今読んでる吉田秀和の本に。
「楽譜には、どの楽器の声部も同じ大きさで印刷されているのに、その中でどの声部に力点をおき、どれを抑え、どの楽器とどの楽器とを完全に重ね合わせ、どこでその中のあるリズムを強調するか、そういった瞬間、瞬間に流れてゆく多くの音たちの中で、たえず選択を行うベームにとっては、それを決定するものはもう楽譜ではたりないわけである」吉田秀和/世界の指揮者
なるほどそうか!と膝を叩くほどは理解できませんが(笑)なんとなく感覚的にはわかる。そういう細かなことで指揮者は音を作っていくんでしょうね。すごい世界。