ムダは本当に悪いのか?
そういう事について語られてる本です。
僕のようにムダな日々を送ってる人間には心強い本。
ーーーーーーー 以下引用
どうやら、ムダが忌避され、敵視されている。ぼくたちはムダを恐れ、そこから逃れようとしているようです。そして、その傾向はますます強まっている。ふとムダの身になって考えると、ずいぶん生きづらい世の中になっているにちがいありません。そして、ムダにとって生きづらい世界とは、はたしてぼくたちにとって生きやすい世界なのか、そんなことも考えてしまうのです。
もうひとつ引用。粋だな ーーーーーーー
江戸の小話にもこんなのがある。長屋の大家と怠け者の若者の会話だ。
「なんでえ、いい若いもんが、寝てばかりいねえで、起きて働け」
「働くとなんかいいことあんすか?」
「そら、働けば、銭が稼げらあ」
「銭稼ぐといいことあんすか?」
「そら、稼げば、金持ちになる」
「金持ちって、なんかいいことあんすか?」
「そら、金持ちになったら、もう働かずに寝て暮らせる」
「それなら、もうやってます」