「ナマケモノ教授のムダのてつがく」 辻信一 著
少しずつ読んでます。頗る面白い。
本の中に「ハチドリのひとしずく」という話が出てきます。筆者が南米エクアドルで先住民の友人たちから教えてもらった話だそうです。引用します。
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森が燃えていました
森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました
でも、クリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ?」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」