もう13年前位になるか｡
当時僕は鬱が酷くなって仕事も休んでいた｡
医者がなんとかしてくれると思ってたけど
全然良くならないし薬も効かない｡
これは自分でなんとかしなくちゃならないんだなと
何かヒントを求めて都会の大型書店に出かけた｡
二冊本を買い一冊が東大卒のお坊さんの本だった｡
それを読んで少し光が見えた気がして
仏教に興味が湧き､図書館で仏教関係の本を
読んだけど全くピンとこなかった｡
そんな事をしてる時､地元TSUTAYAで外国人が書いた仏教の文庫本を見つけた｡
買わなかったんだけどずっとそれが気になっていた｡
でもその本はもう見つからず著者名もわからない｡
ネットの大海の中で探しまくって､どうやらこのお坊さんの本だったらしいと見つけて
そのお坊さんの違う本をAmazonで頼んだ｡
それがスマナサーラ長老による
｢初めての本 上座仏教 ― 常識が一変する仏陀の教え｣
だった｡
まさに思考が一変した｡頭が洗い流された｡腑に落ちまくった｡
お釈迦様の説いたことと今の日本の仏教の違いに愕然とした｡
それは理論的で実践的で自分で自分を鍛える
神頼みとは真逆の世界だった｡
そこからは瞑想の日々｡
今自分が生きてられるのもあの出会い｡
近年再び体調を壊して仕事をやめても
前向きでいられるのは仏教の､瞑想をやってたおかげだ｡
普通なら出会うことがない友達もたくさん出来た｡
仏教徒どうしは生きてる世界や社会的格差､金銭的格差が
全然違っても誰も気にしない｡関係ない｡平等｡
上も下も同等も無い｡
先々週は大学で数学の准教授をやってる仏教友人が遊びに来た｡
今日はお医者さんとメールで仏教的な話のやり取りをした｡
仏教絡みの絵の仕事もいくつかやらせてもらった｡
全部ブッダが結びつけてくれた事だ｡
｢本屋へ行こう｣
そんな小さなきっかけが
十数年経ってこんなにも大きくなった｡
